■ 本邦初、地上・地下「二連式水琴窟」完成

[写真は平成15年11月17日 水琴窟の移設作業に参加の皆さん]

 

今回クラブハウスの移転に伴い、平成10年設置の地上式水琴窟を新クラブハウスに  近い公道に面した場所に移しました。ついでに日本伝統の地下式も併設して日本初の 「地上・地下二連式水琴窟」が完成しました。一口千円の募金に延べ118人のかたが  寄付して下さり、そのご芳名はカメに記入し、「祈・平和」とともに地中にうめました。 この大変な作業は「NPO日本水琴窟フオ−ラム」が全面的に協力してくださり、  11月17日の移設には同会の中野之也代表を初め、作業の中心だった松島事務局長、  新作常務理事等が立ち会われました。この間の事情を「NPO日本水琴窟フオ−ラム会報9号」 からの引用で紹介します。



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続・平成スイキンクツ物語

◆向陽スポーツ文化クラブに珍しい 『2連水琴窟』が誕生

以下は日本水琴窟フォーラム会報9号(2003年12月)から の引用記事

暮しの手帖・創刊50年記念特集(1998)で紹介された水琴窟が、移設を機に全国で も珍しい2連水琴窟に。

東京は杉並の区立向陽中学校の敷地内に、PTAが母体となって28年前にできた、コ ミュニティセンターのはしりのような地域組織「向陽スポーツ文化クラブ」が同居し ている。当フォーラム会員の上野章子様が会長を務め、各種スポーツ・文化・青少年 育成活動を実践する会員数1000人以上の組織。毎年夏には万葉植物同好会ととも に「象鼻盃(ぞうびはい)」を楽しみ水琴窟に耳をかたむけ万葉の心を遊ぶという風 流なイベントも催している。
  5年前、有志の手により初めて地上型の水琴窟が中学校敷地内に製作され、「暮らし の手帖」でも『平成スイキンクツ物語』として大きく紹介されたが、この11月下旬、 クラブハウス前の「万葉植物園」への水琴窟移設を機会に、日本水琴窟フォーラムと ボランティアの有志が協力し、国内でも初めてと思われる地上型(移設時に改造)と 新設の埋設型の『2連水琴窟』に生まれ変わった。
 当日は、名古屋から中野代表が駆けつけ、近隣に住まわれる会員谷口旦さんも甕の水 位設定に協力、更に施工では黒島理事の紹介で、頼もしい助っ人田中正光さんとその 仲間が参加した。
  尚、移設に伴う2連水琴窟製作にあたり、それぞれの甕に適当な水位測定が谷口旦先 生と新作氏らにより行われた。施工に関しては、移設水琴窟の方は、排水部の改造後 に移設前と同様に四方を石版で囲い、水落ち部の造作も工夫された。新設水琴窟は、 地下浸透の自然排水とした。
 クラブ会員の志あるスピーディな募金を基に、上野会長ならびに万葉植物園の主で園 開設当時の校長・高橋さんの熱意で実現した2連水琴窟。来年の1月下旬には、向陽 スポーツ文化クラブでお披露目会を催す予定とのこと。
問い合わせ先:03-3329-3935(クラブハウス)


◆2連水琴窟の妙音と万葉植物が織り なす向陽のサウンドスケープ

上方にある地上型水琴窟に水が注がれ、ピロ〜ン、ポロロ〜ンと風雅な音色を奏で始 める。暫くして、下方に設置された埋設型水琴窟にも水が流れ込み協奏を始める。全 国でも例を見ない組合せの2連水琴窟の誕生である。

さまざまな万葉植物に囲われた理想的な環境のもとで、水琴窟は耳に心地よく響き、 万葉の草花が目を楽しませる。そして、想いはいにしえの万葉人の歌詠みの世界 へ....。まさに、自然と人が共生するサウンドスケープ(音風景)と言えよう。


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◆東京・杉並区の万葉植物園と「象鼻盃と水琴窟を楽しむ集い」

以下は日本水琴窟フォーラム会報3号(2001年11月)の引用記事

向陽中学校の創立40周年を記念して昭和62年に開園された「万葉植物園」には、日本最古の歌集で ある「万葉集」に詠まれた様々な植物が集められている。この園は、自然に親しみ、古典にふれるゆと りとうるおいの空間になればとの目的で造られたもので、「杉並まちデザイン賞入選」や「杉並百景入 選」と、地域でも高い評価を受けている。
同地には、瓶を地上に設置しみかげ石でおおったちょっと変わったタイプの水琴窟があり、訪ねる人の 耳を楽しませている。
地域で活発に活動し、万葉植物園の設立にも協力した向陽スポーツ文化クラブが向陽中学校と共に設置 したものだが、クラブ内の万葉植物同好会は先の8月に「象鼻盃と水琴窟を楽しむ集い」と題し、 ユニークな集いを開催した。「象鼻盃(ぞうびはい)」とは古代中国の王侯貴族が楽しんだ雅びな遊び で、蓮の葉に酒を注ぎ、長い茎を通してこの酒を飲む遊び、との事。 万葉植物園に水琴窟、そして象鼻盃・・・。古来の文化を共に楽しむことから、また新たな交流がここ でも始まっている。(松島)


(資料協力/高橋光安様) ■

               
以上は日本水琴窟フォーラム会報3号(2001年11月)の記事 の引用

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今現在、水の調整機器の故障により、御手数ですが水を入れて聴いて下さい。

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